子供のワキガとは?

ワキガとは多汗症と違い、アポクリン汗腺から分泌された汗などが細菌によって分解され、独特の臭いを放つ症状です。
また日本人はワキガ体質が10%くらいでそれほど多くはないと言われています。遺伝的要素が大きいですが生活習慣などで後天的に発症するケースもあります。
子供がワキガになるのはいつ? 時期は?
ワキガの原因であるアポクリン腺(大汗腺)は第二次性成長期の時期に一気に増加します。その時期以降はアポクリン腺が増えることはありません。つまり思春期頃からワキガ臭が気になり始めます、体質という個人差もありもっと幼い頃から臭いが出始める子供もいます。
男の子と女の子ではワキガを発症する平均年齢が異なります、一般的に女の子は男の子より二次性徴が早いため女の子は10歳ごろ、男の子は11歳ころにワキガの臭いがきつくなると言われています。また生理前に臭いが強くなる場合もあります。
学年でいう小学校の4年生・5年生ぐらということになります。
子供に遺伝する確率は?
ワキガ体質は優性遺伝(アポクリン腺は優先遺伝で受け継がれる)ですので、両親の片方がワキガの場合は約50%の確率で子供に遺伝します。両親ともにワキガの場合は約80%で遺伝しますので、ワキガ体質は遺伝による要因が大きいと言えます。
アポクリン腺の量もある程度は遺伝的に決まるため、臭いのレベルも遺伝で受け継ぐ可能性が大きいと言えます。
アポクリン腺が発達し始めるのは思春期以降ですので、ワキガ臭もほぼ同時期と言われています。
両親ともワキガ体質ではないのに稀にですがワキガ体質になる子供もいます。
子供のワキガ対策は?
ワキガのレベルにもよりますが、軽度のワキガでしたら生活環境を見直し整えてあげることで臭いがほとんど気にならなくなる場合もあります。ワキガ体質の方は大人も子供も生活環境を整えるというのはとても重要なポイントになります。
1.食生活の改善、成長期である子供に食事制限はあまりよくありませんが、油脂や肉類の食事中心ではなく大豆や魚からもタンパク質は取る事が出来ますし、色々な品種を接種するのは健康にもつながります。
2.ストレスを減らす、思春期は交友関係や学校生活、ゲームのやりすぎなど生活のリズムがくずれるとホルモンバランスにも影響がでます。早寝早起きといった規則正しい生活リズムを心がけましょう。
3.適度な運動をし汗を出す、汗を出さないと老廃物がたまり臭いの原因につながります、また出来れば湯舟にゆっくりとつかり汚れを落とし清潔にしましょう。湯舟はストレス軽減にもなります。
4.子供でも使っても安心な制汗剤や殺菌作用のある石鹸で洗うなどのケア商品を使う、汗をかいたらこまめに拭くなどケアも効果があります。
子供のワキガのチェック方法
ワキガ体質は優性遺伝ですので、ご自身のセルフチェックをしてみて自分がワキガ体質なのかどうかが分かれば、お子様がワキガ体質であるかどうかもある程度わかります。
セルフチェックで注意して欲しいのはチェックが多いほどワキガ体質の可能性が高いという事で、決して「私はワキガだ!」という事ではありません。
ワキガは簡単に言いますと遺伝的に受け継がれやすいものです、これを優性遺伝と言います。
両親が共にワキガの場合は約70%~80%で遺伝し、どちらか一方がワキガの場合は約30%~50%で遺伝すると言われています。
耳垢がべたついたり、湿っているだけでワキガとは限りません。ですが、耳垢とワキガは深い関係にあり、アポクリン汗腺はわきの下、乳輪、外陰部、そして耳穴など特定された所にある汗腺です。
耳垢が湿ったりべたついて特にドロドロしている方はワキガの可能性が高いと言えます。
他には耳の中の毛が太く多いのもワキガの可能性が高いと言われています。
アポクリン汗腺からでる分泌される汗には衣類に黄色い色素が含まれていますので下着黄色くなってしまうことがあります。アポクリン汗腺が活発だと下着が湿っている症状もあります。
尿やおりものでも黄色い染みができる場合もありますので、どの部分が黄ばんでいるかの確認もしましょう。
パートナーとの性生活において指摘されたことがあるのならば、ワキガ体質の可能性は十分にあると考えられます。
ご自身がワキガ体質でワキガを発症しているというのが分かっているのならば、子供に遺伝している可能性は高くなります。